損益計算書の見方と、身も蓋もない税法の話

税金の話
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2019年9月27日(金)

こんにちは!江戸川区葛西のギタリスト税理士 中村剛士です。

今日は役員をやっている朝会です。

半年ごとに期を切っていて、今日で上半期が終了です。

私は下半期も続投することになりましたが、
役員も入れ替えとなります。

ということで、今日は打ち上げですw
宴会部長ですので、私の仕切りです。

先月も打ち上げをやりましたが、
その時は私一人で全部をやろうとしていました。

バーストしそうになりましたが、
タッキーさんに助けてもらい、なんとかしのげました。

今回は前回の反省を生かし、
早めに周りを巻き込んで色々と仕事を投げています。

不安もありますが、まぁなんとかなるでしょう。

さて、今日は珍しく会計の話と、身も蓋もない税金の話をします。

損益計算書の見方

損益計算書は、会計の目的の一つである
『一定期間の経営成績』を把握するための財務諸表です。

売上をトップに上から並べ、当期純利益がゴールとなります。

しかし、当期純利益だけを見ていても、
その会社の経営成績は把握できません。

色々な種類の利益を計算し、それぞれを把握することで
初めて会社の経営成績が分かるのです。

一つずつ見ていきます。

売上総利益

売上高から売上原価を差し引くことで求められる利益で、
続に『粗利』と言われます。

小売店などが商品を販売していくら儲けたかということを表します。
ここが低いと、所謂『薄利多売』になりがちです。

営業利益

売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引くと営業利益となります。

売上を上げるために必要な経費を差し引きますので、
『本業で出た利益』ということですね。

経常利益

営業利益に営業外損益を加減したものが経常利益です。
何故か『ケイツネ』と言われています。

受取利息、支払利息など、
本業とは直接的な関係はないものの、
毎年経常的に発生するものをプラスマイナスしますので、
『会社が毎年このくらいは利益出るよね』という数字となります。

当期純利益

経常利益に特別利益・特別損失を加減したものが当期純利益となります。
正確には税引前当期純利益です。

特別項目は、数年に一度有るか無いかという事象が生じた場合に使います。
固定資産の売却や、税務調査で過去の損益を修正する際などです。

『今年会社がどれだけ利益を出したか』という数字ですね。

種類を分ける理由

例えば当期純利益がA社1,000円、B社2,000円だったら、
B社に投資したくなりますよね?

しかし、こうだったらどうでしょう?

A社
経常利益  1,000円
特別利益     0円
当期純利益 1,000円

B社
経常利益   -5,000円
特別利益    7,000円
当期純利益 2,000円

コレだったらA社じゃないですか?

このように、当期純利益だけを見ても、
その会社の本当の経営成績は見えてこないんですね。

そのため、色々な種類の利益を計算しています。

税法の考え方

会計の立場を見て来ましたが、
ちょっと面倒くさいですよね。

対して、税法の考え方はシンプルです。

『益金か損金か』しかありません。

極端な話、支払利息が売上原価に計上されていても、
損金は損金なので、別にどうでも良いという立場です。

税額が変わるわけではありませんのでw

会計は上で見た通り、そうは行きません。
色々な情報を得たいのが会計ですので。

編集後記

ということで『損益計算書の見方と、身も蓋もない税法の話』でした。

簿記論を教えていた身としては、
実務に出たときに最初に違和感があったのがこの話です。

税金計算がメインなので、会計はどうでも良いという考え方
・・・どうでも良いというと語弊があるので、
利益の数字さえ合っていれば問題なしとする考え方になります。

『税務会計』とか言ったりしますね。
税金中心の会計という意味です。

今では、会計にそこまで真剣になる必要もないかと思っていますw
税金合ってれば良いでしょ?とw